歯周病とは…|あざみ野ガーデンズ歯科|土日診療・複数の歯科医師が在籍しているあざみ野ガーデンズ歯科

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歯周病とは…

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歯周病のメカニズム

こんにちは、あざみ野ガーデンズ歯科です🌳

今回は歯周病のメカニズムについて話したいと思います。

歯周病とは、りの気と書くので歯の周囲の組織の病気になります。歯がムシ歯でなくても歯茎(歯肉)が炎症を起こして腫れてしまったり、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けていってしまいます。そして支える骨がなくなった歯は抜けてしまうのです。

歯周病は最終的に歯が抜けてしまうところまで進行してしまう怖い病気です。

そんな歯周病はどういったメカニズムで起こるのでしょうか。

歯周病はムシ歯と同じで、歯垢(プラーク)がきっかけでおこります。歯垢の中にいる歯周病原因菌が出す毒素で歯肉に炎症をもたらし、しばらくすると歯垢(プラーク)はやがて唾液中のミネラルと結合して石のように硬くなり歯石となります。

歯石は歯と歯肉の間の歯周ポケットに溜まり、歯垢(プラーク)がより溜まりやすくなる原因になります。そうやってどんどんと増えていった歯周病原因菌はやがて歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かし始めるのです。

また主な原因は歯垢(プラーク)ですが、糖尿病などの全身の病気やタバコを吸うなどの生活習慣が歯周病を引き起こしたり、悪化させる原因にもなっています。

さらには歯周病を放置すると、糖尿病、心臓病、脳の血管障害にもなりやすくなってしまうとも言われているのです。

歯周病と全身疾患との関係

Ⅰ.糖尿病:歯周病の場所に大量に集まっているマクロファージという細胞からインスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きを抑える物質(TNF-α)が出されます。また、肝臓の糖の分泌を抑え、すい臓のインスリン分泌障害を起こすといわれており糖尿病にかかりやすくなると考えられているのです。また重症の歯周病の場合、軽度の人に比べ、2年後に糖尿病が悪化している率が5倍高くなります。

逆に糖尿病にかかっている方で高血糖状態が続いてしまうと、体の中の免疫能力が低下して感染症にかかりやすくなります。そのため歯周病に2倍以上の確率でかかりやすくなると言われているのです。

つまり、歯周病だと糖尿病になりやすく、糖尿病だと歯周病になりやすいということです。

Ⅱ.心臓病:歯周病菌の作り出す物質が血液中に流れ、冠状動脈(心臓の栄養血管)の壁を肥厚させ、血管が詰まり動脈硬化をおこすのではないかと考えられており、心筋梗塞や狭心症(虚血性心疾患)を引き起こす原因となります。

歯茎の健康な人に比べ、2.8倍の危険性があると言われています。

Ⅲ.肺炎:口腔機能の低下した方や高齢の方では、物がうまく飲み込めなくなり、たべものやだ液とともに歯周病菌が肺に入ってしまい、増殖して肺炎を引き起こします。

Ⅳ脳卒中:動脈硬化を引き起こすことが原因で起こりやすいと言われています。

一度抜けてしまった歯はもとには戻りません。

歯周病がひどくなる前に予防・治療をきちんと行い、自分の歯を守りましょう。

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