ムシ歯治療①
こんにちは、あざみ野ガーデンズ歯科です🌳
今回はムシ歯になってしまった時の治療方法について説明したいと思います。
まずはじめに歯はどのような構成になっているのかご存知でしょうか?
歯の構成🦷
歯は外側から、①エナメル質→②象牙質→③歯髄(歯の神経)と3層の構造になっています。
①エナメル質:人間の体の中で最も硬い組織。
②象牙質:エナメル質よりも柔らかく、象牙細管という細い管が通っています。
③歯髄(歯の神経):歯への栄養を送る血管や痛みを司る神経が入っている部屋。
一般的に、何らかの影響で象牙質が露出してしまったり、ムシ歯が進行すると冷たいものでしみるといった症状が出てくることが多いのですが、歯髄(歯の神経)までムシ歯が進行したりしてしまったり、歯が欠けて神経が露出してしまうと、細菌達が歯の神経などを腐らせてしまい、炎症によって夜も眠れなくなってしまうような激痛がでてしまうことがあります(歯髄炎)。
つまりムシ歯の規模が小さければ、ムシ歯の部分を削り取って詰める治療(コンポジットレジン充填、インレー修復)をしたり、ムシ歯の規模が大きければ被せ物(クラウン)をします。
また、神経までムシ歯菌などが感染していると疑われる場合や歯の根の先までムシ歯菌が進行してしまい膿を作り出している場合は歯の神経の治療(根の治療)を行ったりします。
治療法❤️🩹
①コンポジットレジン充填:ガラス成分が添加された白い強化プラスチック(コンポジットレジン)を用いた治療です。ムシ歯をとったところに直接盛り付けて修復するため、1日で治療が終わるメリットがありますが、複雑な形のムシ歯などに対応できないことがあります。
②インレー修復:型取りした模型上で詰め物を作るため、コンポジットレジン充填では治せないような複雑なムシ歯に対応できます。デメリットとしては通院の回数が2~3回に増えてしまうことです。保険で白い物も選択できるようになりました。
③クラウン修復:被せ物と呼ばれることもある治療法です。インレー修復と異なり歯を削る量は増えますが、歯をしっかりと包んでしまうためムシ歯の再発が少なく外れにくいメリットがあります。保険で白い物も選択できるようになりました。
④根管治療:歯の神経の治療や根の治療と言い換えられることが多く、細い針のような器具やお薬などを用いて歯の根の中の感染物をお掃除します。最終的に防腐剤となるお薬をいれてあげて終了となります。非常に精密な治療が求められるため、何回かの通院が必要です。
⑤抜歯:ムシ歯が大きすぎて歯の健康な部分がほとんど残らない場合や大きな膿を作ってしまっている場合などは残念ながら残すことができないため、歯を抜いてしまうことがあります。無くなったところには入れ歯やブリッジ、インプラントによる治療を行います。
簡単ではありましたが、ムシ歯の進行具合と治療法についての関連性について少しでもご理解いただけたでしょうか?
以前のコラムでも説明しましたが、ムシ歯は無症状で進行していることが多く、中には歯髄(歯の神経)まで進行してしまっていることもあります。また、ムシ歯の初期段階ではフッ素を塗ることも非常に効果的なので興味を持った方や気になる方はぜひご来院してください。