こんにちは、あざみ野ガーデンズ歯科です🌳
今回はムシ歯予防で重要なフッ素とシーラント(予防填塞)についてお話ししたいと思います。
ムシ歯のメカニズムについては以前のコラムでお話ししました。ムシ歯の主な原因は歯垢(プラーク)で付着しやすいところは様々あるといったお話でした。そんな歯垢(プラーク)を落とすのに効果的なのは歯磨きでしたが、今回お話しするフッ素とシーラント(予防填塞)は歯を強化したり歯ブラシの毛先を届きやすくしたりと歯にアプローチをしてムシ歯予防をするものになります。
フッ素って聞いたことあるけどどんなものなんだろう?
シーラントって歯医者さんに言われたけどなんなんだろう?
そういった疑問点を解決できたらなと考えています。
①フッ素
まずはじめにフッ素と聞くと毒物のイメージがあると思う方もいらっしゃると思いますが、歯科で使用するフッ素は安全です。本来フッ素は単体だと人体に毒性がありますが、歯科医院や歯磨き粉で使われているものは安全性の高いフッ化物であり、単体のフッ素とは全く異なるものになります。
そんなフッ素には大きく3の働きがあります。
(ⅰ)歯を強くする働き💪:フッ素が歯に取り込まれるとムシ歯菌の出す酸に溶けにくくムシ歯に強い歯にすることができます。
(ⅱ)再石灰化を促進する働き🛠️:自然治癒可能な初期のムシ歯では治癒を助けることができます。
(ⅲ)ムシ歯菌を抑制する働き👿:フッ素が歯垢(プラーク)に入り、歯を溶かす酸が作られるのを抑えます。
これらの働きによりムシ歯予防に効果を発揮するのです。
歯科医院で行うものとしてはフッ素塗布(家庭用のものより高濃度のフッ素を使用するもの)になります。3~6か月ごとに定期的に行うことでフッ素の効果を維持していくことができます。
ご家庭で行えるものとしては、フッ素洗口やフッ素配合の歯磨き粉があります。
②シーラント(予防填塞)
まずシーラントとは英語でSealantと書きますがそのSeal(シール)は封印する・密閉するといった意味があります。生えたての永久歯(幼若永久歯)は強度の面でまだ成熟していないためムシ歯になりやすく、噛む面の溝が深く複雑で歯ブラシが届きにくく食べかすや歯垢(プラーク)が溜まりやすくなってしまいます。そんな溝を削らずに樹脂でSeal(シール)する。つまり封印、密閉するということです。そうすると歯ブラシが当たりやすくなり食べかすや歯垢(プラーク)が溜まりにくくなるということです。さらにフッ素が配合されているため、歯の強化にも繋がります。
適応する歯は基本的に生えたての永久歯(幼若永久歯)ですが、溝の深い歯であれば乳歯でも適応可能です。
注意点として、プラークやムシ歯菌を完全に0にするものではないため日頃の歯磨きと定期的な検診が重要です。
2つの予防法について紹介しましたが、直接説明を受けてみたい方や興味のある方はぜひご来院下さい。