今回が初めてのコラム投稿です。まずは虫歯の始まりについて基本的な知識を皆さんに知っていただこうと思います。
さて、実際お口の中にはどれほどの細菌が住み着いているのか皆様ご存知でしょうか?
なんとお口の中には、約300~700種類の細菌が生息するといわれ、歯をきちんと磨く人でも1000~2000億個、ほとんど磨かない人では1兆個もの細菌たちが住み着いています。
そして、その中にムシ歯の原因となるムシ歯菌がいて、プラーク(歯垢)と呼ばれる歯の汚れを作り出し自分たちの住みやすい環境にして潜んでいます。
このプラーク(歯垢)の中にいるムシ歯菌が、食べ物から栄養をとり、糖を分解して酸を作ります。この酸によって歯のミネラル成分(カルシウム・リン)が溶け出します(脱灰)。
そんな中でも、だ液には酸を中和させる働きや酸によって溶かされたミネラル成分を元に戻す働き(再石灰化)がありますが、この働きが追いつかなくなってしまうとムシ歯になってしまいます。
これがムシ歯の始まりです!
ここで、むし歯の原因となる3つの要素についても説明したいと思います。
むし歯は①歯質、②細菌、③食べ物の3つの要素に時間の経過が加わってできると言われており、これらの3つの要素が重なる時間が短ければむし歯になる可能性が低く、長ければむし歯ができやすくなるのです。
①歯質🦷:歯の強さや唾液のちからによってムシ歯になりやすいかどうか左右されます。
☝️フッ化物を使った歯質強化。よく噛んで唾液の分泌を促進。歯科医院でのシーラントによる予防など
②細菌👿:主なムシ歯菌はミュータンス菌です。この菌はプラーク(歯垢)を作り、歯を溶かす酸を作ります。
☝️ご家庭での歯磨きや歯科医院でのプラーク除去。菌の活動をおさえるキシリトールやフッ化物の使用など
③食べ物🍚:糖質の中でも特に砂糖を含む食べ物や飲み物がムシ歯の発生に影響を与えます。
☝️バランスのとれた食生活。おやつの習慣、砂糖などムシ歯の心配がないおやつの選択など
原因やお悩みはひとそれぞれ異なります。歯ブラシや歯磨き粉などの予防グッズのご相談やご自分に合った予防法についてなどお気軽にご相談ください。次回は具体的な歯ブラシなどの予防グッズなどをお話ししようと思います。